寿司書籍
蒲田 初音鮨物語

競争から融和へ――ある夫婦の愛が生んだ感動と涙の実話。ビジネス的教訓も

東京は蒲田の外れにある、客もまばらな、つぶれかけた小さな寿司屋で、中治勝は一人奮闘、空回りをしていた。弟子には厳しく、妻にはなおいっそうつらく当たる日々……そうしてこだわりぬいた寿司を握っても、客足は一向に増えない。そんな折、弟子たちは夜逃げし、長年黙って、笑顔でついてきてくれた妻はガンに倒れ、余命宣告を受けてしまう。「俺が家族の夢だと思ってがんばってやってきたことは、果たして妻の夢でもあったのだろうか。それは俺の単なるわがままだったのではないか」……自問自答し、悩み苦しみぬいた末に、勝が全ての我欲と見栄、こだわりを捨てた時、奇跡が始まった……。

市井の寿司屋「蒲田 初音鮨」が突然、11年連続の2つ星で紹介される“奇跡の名店”として名を馳せるようになった背景には、ある夫婦の愛のドラマがあった。

当初は「銀座に負けたくない」とばかりに、競争・闘争の世界にいた中治勝氏が、妻の余命宣告と闘病をきっかけに、店を大きくするこだわりを捨て、利益も見栄も捨て、ただ妻とお客のためだけに鮨を握りはじめた時、究極の鮨に開眼することになったという、これは、魂の成長の物語。
これから夢に挑みたい人、人生をあきらめかけている人、そうしたすべての人に贈る、感動のノンフィクションストーリー!
“「蒲田 初音鮨」の成功の核は、「徹底した顧客主義」にある――これは言葉にすれば簡単だが、実際は、多くの企業にとって難しい。「顧客第一で働きたい」社員の足を引っ張る組織、経営者がいかに多いことか。” AppleやAmazon、Google等の成功法則にも詳しいITジャーナリストが、膨大な取材をもとにつづる感動の実話と、普遍的に活かせるビジネス的教訓とは?

蒲田 初音鮨物語